日本における戦略的人的資源管理の再検討
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概要
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研究ノート(Note)昨今、人事労務研究において、戦略的人的資源管理(Strategic Human Resource Management, SHRM)は注目されてきており、研究者の間でも議論が活発化してきている。しかしながら、その注目とは反して、SHRM研究はそれほど蓄積されていない感が否めない。そこで、本稿では、SHRM実践の解明がそれほど成されていない点を出発点として、先行研究をベースに、それらをSHRMの文脈で読み解く作業を行うことで、今後、日本におけるSHRM研究においてどのような切り口からSHRMを考察すべきかについての提示を行うとともに、SHRM実践研究の量的不足を指摘したい。この再検討は些か定性的な視点に偏っていることは否めないことも事実である。戦略と業績との関係性を解明している研究も存在するが、それらにおいても、因果の方向性や文脈的視点の導入等が課題として挙げられていて、定性的なSHRM研究の蓄積が要請されている。この点を鑑みると、本稿での事例研究の再検討が十全たる意義を持つといえる。本稿では、「業績管理」という文脈でSHRM実践の内実を解いている先行研究を取り上げ、業績管理と人事管理の連関性という視点から、SHRM実践の解明を行う。この考察を行うことで、先行研究として多分に存在する業績管理研究をSHRMの舞台に下ろして分析出来ることを提示する。また同時に、「業績管理」の文脈でSHRM実践を行うことの限界も指摘する。The purpose of this paper is to review the practice of strategic human resource management(SHRM) in Japan. This paper reviews two case of management by object(MBO), partically management of work( 'Shigoto-Kanri' in Japanese). Those cases are Sato(2007) and Ono(2005), and this paper put those cases on the stage of the analysis of SHRM, reviews those cases. And this paper indicates the lack of quaritative reserch of SHRM, so, through this review, it contributes to the accumulation of the research of SHRM.
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