音声言語の知覚に関する対照研究(<特集>音声の対照研究)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間が音声言語を理解する仕組みは,脳や聴覚などの観点から考えると基本的には普遍的なものと考えられなくもない。しかしながら,各言語の音韻構造が言語によって異なることから,この違いが音声言語の処理過程に反映することが十分有り得ると考えられる。この問題を理解するには,単一の言語の話者による研究もさることながら複数の言語の話者に対して同一の条件による対照研究の手法の方がより有効であることを,(1)連続音声における分節の単位,(2)語彙認識における超分節素の役割,(3)音素の処理過程,(4)心内語彙表示の音韻単位など,これまで実施した研究に基づいて論じる。
- 日本音声学会の論文
- 1997-12-30
著者
関連論文
- メタ言語としての音韻単位の認識
- 日英語のモノリンガル話者とバイリンガル話者の心内辞書表示
- Contrastive Studies of Spoken-Language Perception (特集音声の対照研究)
- A Database of Relative Familiarity Rating for Japanese Words with Initial Overlap
- 日本語を母語とする幼児の音節の下位構造の認識とその普遍性
- 'pun'にない「駄洒落」の柔軟性 : 日本語の言葉遊びからの証拠(最適性理論の実験検証と実験音声学の理論整備)
- 心内辞書の音韻単位とその認識 (音韻論フォーラム1999(1999年9月2〜4日於東京都立大学))
- 日本語の掛詞の方略と語彙認識 : 段駄羅の分析による検証
- 音声言語の知覚に関する対照研究(音声の対照研究)
- 日英語モノリンガル話者と日英語バイリンガル話者によるメタ言語としての音韻単位の認識
- 即時性の駄洒落におけるプロソディーの機能
- 「空耳アワー」のメカニズムと語彙認識
- 庶務委員長挨拶
- 語彙認識におけるプロソディーの機能(認知科学と音声研究)
- まえがき(認知科学と音声研究)
- メタ言語としての音節の下位構造の発達に関する研究
- 河野守夫著, 『音声言語の認識と生成のメカニズム : ことばの時間制御機構とその役割』, 金星堂刊, 2001., vi+225pp.
- 心理言語学における音声研究の諸問題(音声研究の課題)
- 語彙認識のメカニズムと音声知覚