ヘルスツーリズムにおける食育
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヘルスツーリズムとは、医科学的な根拠に基づく健康回復・維持・増進につながる観光である。本研究では、思春期の女性を対象としたヘルスツーリズムを企画し、その中で望ましい食生活を実践できるよう食育を行った。ツアー前に実施した食事調査の結果、脂質の摂取量が目標値である総エネルギーに占める割合30%未満を超えていた。食品群別摂取量では、野菜の摂取量が160gと目標値である350gに達していなかった。また菓子類の摂取量が過剰であった。そこで食事バランスや野菜摂取の重要性を伝える講義を行い、バランスのよい食事をツアーで提供したところ、一食で235gの野菜を使用した料理にもかかわらず、71%の参加者が「野菜の量は気にならず食べることができた」と回答した。ツアー後に行った食事調査の結果、脂質の摂取量は有意に低下し目標値に近づいた。また菓子類の摂取量が少なくなったことから、ヘルスツーリズムでの食育は、食生活改善のための意識を高め、望ましい食生活への実践につながったと思われる。
著者
-
三田村 理恵子
藤女子大学
-
三田村 理恵子
Fuji Women's University Faculty Of Human Life Science Department Of Food Science And Human Nutr
関連論文
- 乳酸発酵野菜入り野菜・果実混合飲料の摂取が便秘傾向***の便通に及ぼす影響
- ***の食事摂取状況とアレルギーとの関連
- 幼児の生活習慣, 食生活状況と乳歯う蝕との関連
- 保育所における栄養教育プログラムの検討
- Ingestion of sugar-beet fiber prevents hypercholesterolemia induced by ovariectomy in rats
- ヘルスツーリズムにおける食育
- 子どもの保護者における食育周知度と実践との関連