無線センサネットワークにおける送信電力制御を用いたトラヒック均一化クラスタリング方式の特性評価(初めての研究会,初めての研究会,鉄道,車車間・路車間通信,リソース制御,スケジューリング,無線通信一般)

概要

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無線センサネットワーク(WSN)では,センサノード(SN)の省電力化が必要不可欠である.クラスタリングは近隣SNがクラスタを形成し、クラスタヘッド(CH)に集約した観測データをシンクノードに送信することで省電力化を実現する.しかし,トラヒックが空間的に不均一な環境では,クラスタ間での消費電力とデータ収集特性の不均一化が問題となる.筆者等はこれまでに,クラスタ領域を制御することでトラヒック不均一性を緩和するトラヒック均一化クラスタリング方式を提案してきた.しかし,領域を拡大したクラスタにおいては,通信距離の増大から隠れ端末問題とフェージングの影響を大きく受け,データ収集特性が劣化する問題がある.本稿では,トラヒック不均一環境におけるIEEE802.15.4ビーコンモードに準拠したWSNを対象として,トラヒック均一化クラスタリング方式にSN送信電力制御を併用する方式を提案する.提案方式では通信距離とフェージング変動に応じてSNの送信電力を制御することで,拡大クラスタでのデータ収集特性の劣化を防ぐ.また,SNのアクティブ期間をトラピック量に応じた可変長に設定することで消費電力削減を実現する.
2011-06-16