山岳林におけるディファレンシャルGPSの測位精度と手法の検討
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概要
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本研究の目的は,山岳林におけるコードディファレンシャルGPSの測位精度についての検討を行うことである。まず,自動車にGPS受信機を取り付け林道を繰り返し走行した。これらの軌跡をつなぎ合わせることにより,林道経路をほぼ完全に図化することができた。次に,GPS受信機を持って林地の境界を歩行した。林地境界も,歩行の軌跡から移動距離を考慮して異常値を検出することによって,十分な精度で図化することができた。これらの結果,既設林道や林地の境界を1/5,000の森林基本図上に図化するには十分な測位精度が得られることが示された。林内では測位精度が若干低下したが,受信衛星数が5個以上あるいはPDOPが5以下のデータを選別すれば精度が低下しないことがわかった。静止して30秒間に30回の測位を行った結果,平均誤差は平面上で2.86m (7.42mCEP_<95>),空間上で4.71m (12.04mCEP_<95>)となったが,同地点での測位を4回繰り返すことにより,平面誤差の平均は1.32mまで改善した。本研究の結果,衛星の捕捉が困難な山岳林においても,ディファレンシャルGPSが境界測量,林道測量および基準点測量に適用可能であることが示された。
- 森林利用学会の論文
- 1998-08-15
著者
-
長谷川 尚史
京都大学大学院農学研究科
-
吉村 哲彦
京都大学農学部
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長谷川 尚史
京都大学農学研究科
-
山手 規裕
京大
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山手 規裕
京都大学農学研究科
-
境 慎二朗
京都大学農学研究科附属演習林
-
福田 昌史
トリンブルジャパン株式会社
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