対応ありとなしの水準が混在する1要因の平均値差に関するベイズ推定
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概要
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対応のある水準とない水準が混在する1要因のデザインにおいて、平均値差のベイズ推定を行う方法について議論を行った。対応のある水準間の母相関係数行列が既知の場合の平均値差の条件つき事後分布を導出し、その分散と水準間の対応関係を無視した場合の事後分散の比が母相関行列の値によってどのように変わるのか考察した。その結果、水準間の対応関係を無視した場合、母相関係数の値によって平均値差の推定精度が過大に評価されたり過少に評価されたりすることが明らかになった。また、平均値差の周辺事後モードは標本平均となることが示された。周辺事後分布に関する詳細な検討、より複雑なデザインへの拡張、および実データへの適用が今後の課題である。
- 2011-02-28