基礎看護実習2における学習効果 : 援助目標の分析
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概要
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1993年度に実施した実習記録の分析から、援助目標を明確に意識化していないことがわかった。特に主語の記述が欠落、あるいは看護者を主語にしたものが多く、目標内容にも具体性を欠いているという結果を得た。そこで1994年度は1.援助目標の主語は患者として目標文を記述する2.目標内容は具体的に記述する、を重点に指導した。 今回の研究では、実習記録のなかから「援助目標」を抜粋し、目標の主語と目標内容の具体性、および条件・基準のつけ方を分析し、援助目標が明確に具体的に記述されているかどうかを見て、さらに部分的に93年度生と94年度生の結果を比較した。結果は1.援助目標の主語は看護者という誤りが少ない2.目標内容の具体度は改善していない3.条件の記述は自己の実践内容を細かく規定したものである4.基準の記述は少ない5.目標のあいまいさが基準づけを難しくしている。以上から今後も目標の意識化と適切な条件や基準づけの指導が必要である。
- 藍野大学の論文
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