619 GPUによる無衝突系N体シミュレーションの高速化(OS3.GPGPUコンピューティング(1),オーガナイズドセッション)
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概要
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近年,グラッフィクスプロセッサー(GPU)の低価格化と高性能化にともない,科学計算の高速処理を目的としたGPUの利用方法の研究が普及し始めている.天体物理計算におけるN体シミュレーションにおいても,GPUを用いた高速化に関する多くの研究報告がある.これまでの研究報告では計算量がO(N^2)かつ非常に単純なアルゴリズムを用いた場合に,汎用マイクロプロセッサに比べて非常に高い性能が得られることがわかっている.しかしながら,これまでの研究報告ではBames-HutツリーコードやParticle-Particle Particle-Meshのような計算量がO(N log N)であるアルゴリズムを用いた場合には十分な性能が得られてこなかった.今回我々はBames-Hutツリーコードの従来のGPUへの実装方法を発展させることで無衝突N体シミュレーションを高速に実行することが可能であることを実証した.本稿では,我々が開発したBames-Hutツリーコードに適した新規のGPUの利用方法を報告する.
- 2008-11-01
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