幾何学的錯視に対する図形と背景の輝度さの効果
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概要
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長さに関する幾何学的錯視について、図形と背景の輝度差の錯視量に及ぼす影響が検討された。錯視図形として、Müller-Lyer図形、Ponzo図形、分割距離錯視図形、垂直水平錯視図形の4種が用いられた。図形は緑の背景上に赤で描かれ、CRT画面に提示された。背景の輝度は一定に保たれ、図形の輝度は背景との等輝度を含む13段階に設定された。錯視量の測定には極限法が用いられた。そして、どの図形においても、等輝度を含めたすべての輝度条件で錯視が生じ、錯視量は輝度条件に関わりなくほぼ一定であるという結果が得られた。この結果より、色の差異による輪郭や境界の情報が、錯視を生じる機構において広く有効に利用されていると結論された。
- 国際医療福祉大学の論文
- 1998-12-25
著者
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