列車運転士支援システムの開発 : 鉄道模型用標識認識システムの作成
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概要
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本研究は,画像認識技術を用いた列車運転士用支援システムを開発することを目的とし,ラボスケールで実施できる鉄道模型用の標識認識システムを作成した.本技術は,実車において運転士の目視による安全確認時の支援用ツールとして提案できるものである.本システムでは,画像認識用の標識を模型車両の車載カラービデオカメラによって動画撮影し,PCにキャプチャーし,画像認識ソフトウェアによりリアルタイム処理した後,標識で決められた音を自動的に鳴らす仕組みを実現した.画像認識用の標識はRGBの3原色を用いて5段の横縞状にデザインし,16種類作成した.標識サイズは8mm角とした.画像認識処理法には投票処理法を用いた.認識手順は,1)16種類の標識に投票箱を用意し,2)ピクセル毎にRGBの輝度値を調べ,3)最大値を持った色をその位置での色とし,4)最終的に一番多い票を獲得した標識番号が出力され,5)認識した標識画像をPC画面に表示し,6)標識で指定された音を鳴らすとした.楕円形の軌道上に「鉄橋」,「踏切」,「カーブ」部を設け,それぞれの開始,終わりの標識を進行方向右側に設置したコースを作成して実験した.その結果,実車スケール速度40km/h相当での走行時の標識認識率は100%であった.
- 2011-07-31
著者
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松井 克憲
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻土木工学コース
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松本 恭徳
大阪府立工業高等専門学校専攻科
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山内 慎
大阪府立工業高等専門学校システム制御工学科
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山内 慎
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム学科
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西森 正志
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻機械工学コース
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西嶋 直人
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻機械工学コース
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新谷 一也
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻機械工学コース
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松本 恭徳
大阪府立工業高等専門学校総合工学システム専攻電気電子工学コース
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