福祉市場化における社会福祉法人経営 : 「事業ドメイン」からみる新たな公共性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2000年以降,福祉市場化の本格化は,政府の規制と助成を縮小し,社会福祉法人に自己責任による自立的経営を迫ることとなった.同時に,近年,社会福祉法人には社会的排除への対応など地域における公共的役割に社会的期待もますます高まっている.それは,社会福祉法人を,損益の概念を導入した経営基盤の強化と非営利性に基づく社会的使命の遂行という,二項対立的な経営課題に直面させることとなる.本稿では「社会福祉法人の企業化」をキーワードに,近年の社会福祉法人をめぐる諸改革を整理したうえで,競争のなかで社会福祉法人は今後どこに独自の存在意義を見いだしていけばよいのか,その新たな公共性について"事業ドメイン"(1)顧客層,(2)顧客機能,(3)技術の観点から検討を試みた.そして最後に,財務諸表には表れない組織の非営利活動など非財務的・社会的側面を評価するための手法として,社会的バランスシートの可能性に言及した.
- 2011-05-31
論文 | ランダム
- 医薬産業での計算化学を活用した研究開発 (新春特集 産業革新を推進するコンビナトリアル計算化学)
- ある種の代数幾何符号の構成と復号の一方法
- ある種の代数幾何符号の構成と復号の一方法
- 曲線X_s:x^sy+y^sz+z^sx=0上の代数幾何符号
- 新しい妊婦反応(臨床検査の問題点-97-)