研究所と連携した弦の振動数測定と楽器の共鳴の視覚化(<特集>新潟支部)
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概要
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ギターが音を出して共鳴する仕組みを探りたいと考え,新潟県工業技術総合研究所上越技術支援センター等と連携し,5日間の実習とそれを基にした研究授業を行った。実習では精密騒音計を用いることにより弦の振動数の直接測定を行い,測定値と計算値がほぼ一致することを確認した。また,同研究所の音響インテンシティ測定装置により,振動しているギターの裏板から出る音をベクトルとして測定し,面分布を視覚化することができた。研究授業ではギターを例に弦の振動で振動数を求める定量的な実験結果と,物体の共鳴という定性的な現象が生かされていることを示した。それにより,授業で学習する物理現象や法則が,現実での生活とつながっていることを生徒が実感し,理科の有用性を感じさせることができた。
- 2011-06-07