ろう児のための日本語ゲーム : 開発と試行
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概要
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本論文は、聴覚に障害をもつ子どもたちのために開発された日本語ゲームの開発の経緯、及び試行結果をまとめたものである。はじめに、ろう児の第一言語である日本手話と、第二言語である書記日本語の位置づけを行う。聾学校によって、ろう児の保護者によって、ろう者自身によって2言語はどう位置づけられてきたか。日本の聾学校はろう児に対して基本的には音声言語である日本語を重視する教育をおこなってきたが、2008 年にスートした私立学校の明晴学園は、日本手話を基盤とするバイリンガル教育を行う。本稿では、明晴学園における教材開発の概要を説明する。2007年の教科書、2008 年の教師用指導書の開発の経緯に触れた後、2009 年に開発した日本語ゲームを紹介する。そして、ゲームの試行結果のうちから、全体の解答傾向にしぼって分析をおこない、今後への示唆をまとめる。
著者
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