「河畔の低地草地」に由来するイングランドの地名:気候地名との関連をさぐるための基盤研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「河畔の低地草地」は"river-meadow","water-meadow"の訳語で,特に雨の多くなる冬,川の氾濫によって冠水する.これに由来する地名には主に古英語hamm,古スカンジナビア語holmrが関与し,季節および乾湿に関する気候地名との関連が想定される.本稿は,今後気候地名との関連をさぐるための基盤研究と位置づけ,これらの地名の語源,語形成のほか,分布状況および各分布地点における夏と冬の降水量を考察した.その結果,語源の考察から「河畔の低地草地」という地形以外に広く共通する特徴,および特定の地域にのみ顕著な特徴が明らかになった.また,イングランド南東部および北西部に多く分布し,必ずしも年間平均降水量が多い地域とは一致しないこと,一般的傾向として,中東部を除くすべての地域で,夏季よりも冬季に河川・小川が氾濫するリスクが高くなること,そして同リスクと冬の降水量における地域差は,山地および丘陵地帯に左右されることが明らかになった.
論文 | ランダム
- OPECは崩壊するか--石油・エネルギ-情勢の展望 (1986年の世界経済を展望する-3-)
- 南北問題--その課題と展望--縮小均衡の悪循環打破の方向 (続1983年の世界経済を展望する)
- 南北問題--その展望と課題--南北問題解決のための新指針を求めて (一九八二年の世界経済を展望する-続-)
- 日本エネルギ-経済研究所一九九〇プロジェクト編「一九九〇年世界エネルギ-予測」
- 石油・資源問題の神話・幻想と真実--八〇年代の正しい認識と対応のあり方