林地転用等による耕地拡大農家経営の形成過程と課題 : 中国内モンゴル自治区通遼市のX村を事例として
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概要
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中国では,土地承包制(請負制)のもとで,農地規模拡大が農業経営の近代化,集約化を実現するために推進されてきた。そこで本稿は,内モンゴル自治区農村での事例調査を通じて,林地転用や荒地の開墾などにより,耕地拡大を実現できた農家の経営の特徴と課題を明らかにすることを目的とした。村幹部と農家を対象とした調査の結果,明らかになったことは次の点である。第1に,農家の耕地拡大は林地の転用や荒地の開墾によって実現できた。耕地拡大農家の経営は,「合理密植」やマルチの利用などの現代農業技術を活用した結果,トウモロコシの生産量の拡大と生産性の向上をもたらした。第2に,林地転用は環境悪化,「森林法」の違反や退耕還林還草政策との矛盾などの問題を引き起こし,農民と政府の直面する重要課題となってきている。今後農家の所得を維持・増加させるために,林地転用に依存するのではなく,農外就労の体制整備などを推進することも政府部門が重視すべき喫緊の課題となっている。
- 2011-03-01
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