イネ品種'小僧の栖'と'在来No.23'における観賞用形質の遺伝特性
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概要
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観賞イネ'小僧の栖'の早生化を目的に,極早生系統'在来No.23'との交配を行い,その後代について形態および遺伝特性を調査した。また,その系統の固定化の効率を高める葯培養法を試みた.その結果,形態調査からは,草丈と芒の有無はそれぞれ単一劣性と優性遺伝子に,葉における紫色素合成は,独立した2つの優性補足遺伝子に支配されていることが明らかとなった.護穎長は,単一劣性遺伝子による支配の可能性があると考えられた.出穂性については単一の遺伝子で不完全優性を示すことが示唆された.系統選抜では,確実に選抜を進めることができるものと示唆された.葯培養については再生植物体の遺伝子型間差異が大きく,F_1の再生個体が得られなかったが,遺伝子型および培地の種類の選択次第では成功する可能性が示唆された.
- 近畿作物・育種研究会の論文
著者
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森川 利信
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科
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簗瀬 雅則
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科
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森川 利信
大阪府大農学生命
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森川 利信
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
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簗瀬 雅則
大阪府大 大学院農学生命科学研究科
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阪本 雅則
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
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簗瀬 雅則
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
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桑田 和宏
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
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