民族関係から「華」を考える : 北タイ国境における雲南系回民を事例に(<特集>移住先社会と中国のあいだで-近現代史における「華」を問う)
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概要
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本論は,中緬泰(中国・ビルマ・タイ)のマクロな政治的経済的変動の中で,20世紀中葉に中国から北タイに本格的に移住した雲南系回民が,チャイニーズネス/イスラームにもとづくアイデンティティの重層性を使いわけながら,雲南系漢人や在タイムスリムとのネットワーク,台湾を後ろ盾にした移民社会の再構築を行った経緯をたどり,かつホスト社会における宗教的民族的主張を展開してきた歴史的プロセスを論ずる。「華」のアイデンティティは,必ずしも中華世界への一元的な帰属性に限らず,地域的歴史的文脈において他者と差異化するための文化的指標,あるいは,漢人社会に便乗する形でその文化的資源を共有し,戦略的に利用するときに可変的に操作されるのである。
- 2011-02-25
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