ランドマーク商品としての自動炊飯器
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1955年,電化と日本の米食文化の接点で生まれた自動式電気釜は,当時,家事の面で最も影響が大きいといわれた「白物御三家」の内,唯一日本独自の発明品である。本稿では「竈と羽釜」に代わり,「生活の前提」を支える「ランドマーク商品」になった自動炊飯器の創造力と破壊力を検証する。誰でも失敗せずにご飯が炊け,釜についた煤や噴きこぼれや竈周りの後始末の手間もなく,特に,寝ている間にご飯が炊ける便利さは,女性のライフスタイルを一変させた。さらに,コンセントさえあればどこでも炊飯できることは,台所の風景を一変させた。反面,伝統的な竈炊きのおいしいご飯の味や炊く技が失われ,子供の手伝から学ぶことや躾を失なわれるという,見えざる負性を持っている。近年,自動炊飯器は,米食文化を有する国々で普及しつつある。自動炊飯器を使用するようになった香港の事例についても触れる。
論文 | ランダム
- 後部強膜炎の1例(ケ-スノ-ト)
- 交感性眼炎およびVogt-小柳-原田症候群における脈絡膜新生血管--病理組織学的研究 (第35回日本臨床眼科学会講演集-6-)
- 血行杜絶3時間半後に血行回復を見た網膜中心動脈攣縮症の1例
- 家族性原発性アミロイド-シス--ガラス綿様硝子体混濁 "glass-wool vitreous opacities"(眼科図譜-207-)
- 家族性原発性アミロイド-シス--ガラス綿様硝子体混濁の本態と発生起源