SET^*を用いた車室内温熱環境の評価
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概要
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自動車の車室内の温熱環境は,対流と輻射の影響が共に強く,しかもそれらの影響が局所的に異なっているために,評価が難しい。そのため,サーマルマネキンを用いた評価方法が有力視されているが,日射が強い場合には発汗の影響も考慮する必要があり,評価方法はまだ確立されていない。本報は,サーマルマネキンによる温熱環境の計測,人体の生理反応のシミュレーション,発汗を考慮した皮膚温や体温の予測,温熱評価指標SET^*の計算,温感申告値の予測というプロセスにより,発汗を含む人体の生理反応を考慮して温熱環境を定量化する手法を述べたものである。ここでは特に温熱環境の計測について,2種類のサーマルマネキンによる計測手法を提案している。一方は,内部発熱型マネキンを用いる方法で,他方は,新車開発時のように多くのバリエーションを短時間で検討するため応答性の良い温感センサをマネキン表面に設置する方法である。また最後に,得られたSET^*を用いて温感申告値を予測し,実申告値と良い一致を見たので,その結果にも言及している。
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