木製車いすの空間的適合性と設計仕様 : 木材を主素材とした車いすの設計に関する研究 第1報
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概要
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高齢者らが屋内で使用する車いすを木製化し,生活環境に相応しいものに高めようとする筆者らの試みは成形合板技術の応用によって実用化の段階に来ている。本研究はこの車いすの形態の生成過程を科学的に解明することを目的としている。本報告は,車いす使用者の身体寸法と装置,設備との適合性の算定評価結果から適合性を向上させるための木製車いすの設計仕様と構造概念を明らかにし試作機による検証を行っている。高齢者,車いす使用者の差尺は平均250mmであり,望ましいテーブル高さは建築標準化設計仕様の提案寸法700mmより低くなることを指摘し,一般的に提示されている建築標準化設計仕様は必ずしも適切な提案ではないことを明らかにした。適合性を向上させるためには車いすの座の高さを430mmに統一し,折り畳み機能を持たせず姿勢保持性を高める,室内の水平面の移動に関する適合性を高めるために車幅,車長さを最小に詰める等の設計仕様,構造概念を与えた。その設定は試作機の設計,試作,試用評価により適切であることが確かめられた。
- 1995-03-31
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