プラスチック製品のリブ設計
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概要
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工業材料にプラスチックが利用されるに従って,高い品質の製品を効率的に開発する設計技術の確立が強く要請されている。そこで,本論では設計の基本となる剛性設計に関し,各種のリブ形状を試作し,曲げ剛性を測定することにより,リブ形状の特性を明らかにするとともに,リブ形状や寸法の決定のための基本指針と設計手順を提示した。得られた知見は次ぎに要約できる。(1)剛性の向上のためには,リブの高さを高くすることが最も効果的であり,次にリブ本数の増加である。(2)リブの高さが肉厚の3倍以上になると,リブの横座屈の防止のための補助リブ設置の検討が必要となる。(3)リブ肉厚とその本数との積の値が同じならば,剛性はほぼ同一となる。リブの肉厚や本数は他の設計要因から決定すればよい。(4)相似則の成立の検討から,本実験データは大型プラスチック製品にも適用できることを確認した。(5)リブ設計では,初めにリブの肉厚を検討することが原則となる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1990-05-31
著者
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