入院中の切迫早産妊婦の看護ケアに対する看護職の認識

概要

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本研究は, 切迫早産妊婦の看護ケアに対する看護職の認識を明らかにすることを目的とした。切迫早産妊婦の看護ケアに携わる看護職61名を対象に, 独自に作成した切迫早産妊婦の模擬事例患者の質問調査用紙を用いて必要な看護ケアに関する記述を求めた。その結果, 総記述数1,107で, 202コード, 127のサブカテゴリーが抽出された。さらに, NICの看護実践系統分類法への配置(Dochterman&Jones, 2003)を基にカテゴリー化を進めた。看護職は, 看護実践系統分類法の機能領域に関する看護介入では「活動/運動」「安楽」「栄養」「セルフケア」「睡眠/休息」「価値観/信念」の5類を必要な看護ケアとしてあげていた。また, 生理領域に関する看護介入では「排泄」「薬理作用」「生殖」の3類を, 心理社会領域では「コミュニケーション」「コーピング」「情動」「知識」「役割/関係」「自己知覚」の6類を, 環境領域では「ヘルスケアシステム」「対象集団」「リスク管理」の3類をあげていた。しかし, 「栄養」「排泄」「睡眠/休息」「役割/関係」「自己知覚」「価値観/信念」などは必要な看護ケアとして軽視される傾向がみられた。