大学生の社会的スキルとスポーツ経験および運動有能感に関する研究
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概要
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本研究の目的は大学生の社会的スキルに及ぼす運動経験と運動有能感の効果であった。相川(2005)成人用ソーシャルスキル自己評定尺度、運動経験、岡澤ら(1996)の運動有能感尺度の測定を行なった。ソーシャルスキル自己評定尺度得点について、下位尺度別に運動経験要因2(所属者、非所属者)水準×運動有能感T 要因3(低群、中群、高群)水準の2 要因被験者間計画の分散分析を行なった。交互作用の分析と多重比較、要因別主効果の検討を行なった。結果を要約すると以下のようになる。ソーシャルスキル尺度の全ての下位尺度において、運動系のサークル・運動部の所属者と非所属者の有意差は認められなかった。ソーシャルスキル尺度の「感情統制」以外の尺度において、運動有能感得点の相違によるに有意差が0.1%水準で認められた。交互作用が有意であったのは「関係開始」、「主張性」、「記号化」、「ソーシャルスキルT」であった。多重比較を行ったところ、所属者において「関係開始」と「ソーシャルスキルT」では運動有能感の効果は認められたが、「主張性」と「記号化」については効果が認められず、運動有能感による効果は認めらなかった。ソーシャルスキル得点に及ぼす運動有能感の影響は、所属者と非所属者で異なることが明らかとなった。以上、大学生のソーシャルスキル得点に及ぼす運動経験と運動有能感の影響力は、尺度ごとに異なることが明らかとなった。
- 2011-03-31
論文 | ランダム
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