否定性の二重性 : バタイユによるヘーゲル
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概要
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本稿はヘーゲルの「否定性」の概念をバタイユがいかに受容,発展させたかについての論考である。議論は以下の手続きでなされる。第1節においては,バタイユがヘーゲル哲学の中に「供儀」の要素を見たことが確認される。第2節においてはその「供儀」の概念を,バタイユが人間の「外」を目指すための方途と捉えていたことを明らかにする。第3節では,コジェーヴが論じたヘーゲル哲学における「否定性」の概念をとり上げる。すなわちそれが知の豊かさと労働の発展を駆動させる契機とされていることを論じる。第4節においては,バタイユが「否定性」には知と労働を発展させる側面と死と破壊を導く供儀的側面を見ていたことを明らかにする。第5節においてはバタイユが「否定性」の供儀的側面を第一義的に考えていたことを明らかにする。最後の「おわりに」においては,ヘーゲルが「否定性」の一面しか見ていなかったというバタイユの批判を取り上げる。
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