524 言語条件づけにおける逆転効果について : 部分強化効果を中心として(500 学習過程)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
言語条件づけが強化理論に従うのか、又は認知理論に従うかに関しては多くの研究がなされている。強化理論では意識性なしの学習が主張され、認知理論の立場では意識性のある者のみに学習が成立すると主張されている。どちらの立場にたつにしろこの両者を決定するのは質問紙に対する反応がその基礎になっている。さて著者による先の実験(1972)において言語条件づけに逆転学習の方法を用いると、先行学習の学習程度の高い群は逆転学習においてもパフォーマンスが高く、それ故言語条件づけは強化理論というより認知理論に従うことが示唆された。しかしこの実験では正の強化だけでなく負の強化も与えられて典形的なTaffel型の方法と異なっていたので、本実験では正の強化のみを用いて先の逆転効果が得られるかどうかを検討する。その場合先行学習に部分強化を用いてこれが逆転学習にいかなる影響があるかを調べることにする。
- 1972-09-05