825 MMPIによる防衛尺度の作成(8 評価)
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概要
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脅威に対する防衛の差異(回避と接近)の弁別のため,MMPI項目による簡便な測定道具の作成を試みた。大学生を対象に,BYRNEのRepression-Sensitization Scaleの項目分析を行ない,また妥当性を吟味した。1)予備尺度の結果は男女間に有意差はなく,かつ分布は正規型である。2)項目分析の結果,原尺度の156項目中,約半数が不適切であった。その中40項目は内的整合性の点で不適切であり,残った116項目中,35項目は非通過率の点で不適切であった。この結果,81項目が適切なものとして残った。3)新尺度の妥当化のため,CASとの相関をみた。Y=.67である。4)新尺度の再テスト信頼性係数は,4週間隔で.82,項目尺度間相関による内的整合性信頼性係数は.90である。5)簡便化のため,30項目の短縮版を作った。
- 日本教育心理学会の論文
- 1964-10-01