456 テストの因子構造とMotivation(4 学習・思考)
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概要
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本研究は、動機づけ水準の増大は、検査の反応速度を速めるが、能力には影響を及ぼさないとする従来の仮設が、知能検査にどの程度適用されるかを検討するための予備研究であり、動機づけ水準の規定要因として考えられる不安水準、性、言語的教示の各2水準、3要因が、2回の検査による得点変動量とどのような関係にあるのかの検討が本研究の目的であった。その結果、主要因については、得点の変動量に及ぼす関係としてm<f, S>F, H<Lなる関係が認められたが、その傾向は下位検査全てに一貫して認められる傾向と言えない。また、2重、3重交互作用についても一貫した傾向は認められなかった。検査に及ぼす動機づけの研究を進めるにあたり次の諸点が考慮されなければならない。即ち(1)実験条件が被験者にどのように受けとられているかという問題に関連して動機づけ水準の測定をいかにすべきか、(2)動機づけの検査得点に及ぼす効果と検査材料、困難度、検査の因子構造等との間にいかなる関係があるか。
- 日本教育心理学会の論文
- 1964-10-01
著者
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