I-059 照合領域の信頼度を用いた顔照合の高精度化(グラフィクス・画像,一般論文)
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概要
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カメラ等で撮影された顔画像を用いて人物照合を行う,顔照合技術は,照合対象を拘束しないので非積極認証が可能な個人識別手法として期待されている.しかし,非拘束で撮影された顔画像は,照明条件,姿勢条件などの変動が大きく,これらによる画像変動が照合性能の低下につながる.著者らは,照合対象は2次元画像であるが,あらかじめ各人の3次元顔モデルを登録しておくことで,照合対象画像(2次元画像)の任意の姿勢・照明変動を推定・再現した再現画像を生成し,変動に頑強な照合を可能にする2D3D型顔照合を提案してきた.また近年,画像に対してロバストな特徴を用いる照合手法の研究が行われており,著者らも類似度に対して,再現画像の鮮明度を用いた補正手法を提案した.3次元モデルは背景領域の情報を持たないため,再現画像においても背景領域の情報は存在しない.よって従来手法において,照合画像と再現画像間の類似度は,再現画像と照合対象画像の重なっている領域の輝度値の差を用いて算出している,よって,照合領域は再現画像ごとに異なる.しかし,照合領域に照合に有効な領域をどれだけ含むかによって,類似度の有効度が異なると考えられる.本研究では類似度の有効度の評価尺度を提案し,類似度に統合することで,照合性能の向上を図る.照合領域が個人差の大きい領域をどれだけ含むか,という情報を元に有効度を算出する.実際に照合実験を行い,提案手法の有効性を示す.
- 2009-08-20
著者
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