小学校における家庭科担当教員と栄養職員(教諭)の連携による食育の実態と課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
これからの小学校における食育をより効果的に進めるには,家庭科を筆頭とする教科担当教員と栄養職員(教諭)の職域,職分に立脚した協力と連携が不可欠であることから,栄養職員の食育実践の現状と,教科担当教員と栄養職員(教諭)の連携を進展させるための課題を検討した。研究方法は,奈良県下の学校栄養職員を対象としたアンケート調査である。栄養職員の85%が食育を実践しており,勤務年数が長い職員や,比較的に規模の大きい学校に勤務する職員の実践率が高かった。小学校における栄養職員による食育実践は,特別活動と家庭科がそれぞれ3割を占め,教科の中では家庭科が一番多かった。栄養職員(教諭)の負担と低・中学年の食育の充実の観点から見直す必要がある。教科担当者と栄養職員の連携協力による授業づくりには,相互の理解が鍵になっており,指導担当者の職場の人間関係に児童の学習機会と質の均等院が左右される課題を表出した。
- 日本教科教育学会の論文
- 2007-09-30
著者
関連論文
- 欧米の家庭科カリキュラムから学ぶ (日本家庭科教育学会平成12年度会研究報告会記録)
- 第20回国際家政学会(IFHE)大会記録
- 高等学校教諭普通免許状「家庭」の授与に指定されている科目・内容に対する教員の意識
- 開発した子ども用包丁の技能習得への効果
- 包丁技能習得のための被切断物の大きさ
- シンポジウム「家庭科における食の世界への誘いと育てる力」(日本家庭科教育学会2005(平成17)年度例会報告)
- 小学校低・中学年における食育の現状と課題 : 生活科,総合的な学習の時間,特別活動における調理の扱い
- 第11回アジア地区家政学会 (ARAHE) タイペイ大会記録
- 児童を対象にした食育推進への提言 : 英国におけるFood in Schools ProgrammeおよびHealthier Cookery Clubsからの検討
- 小学校における家庭科担当教員と栄養職員(教諭)の連携による食育の実態と課題
- 小学校低学年からの調理実習 : 子ども用包丁の開発
- 9. エクスカーション(Technical Excursion, Home visit)(1. 京都大会)(第20回国際家政学会(IFHE)大会記録)
- 8. ウェルカムレセプション,バンクェット(1. 京都大会)(第20回国際家政学会(IFHE)大会記録)
- 小学校家庭科における食物学習の動向
- 適塩指導を取り入れたみそ汁の調理実習(第2報) : 塩分濃度計を用いた授業実践の検討
- 適塩指導を取り入れたみそ汁の調理学習(第1報) : 児童の塩味に対する識別力の検討