小学校におけるコンピュータでの指導の促進方策
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概要
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この研究は,教員へのアンケート調査結果をパス解析によって分析し,様々な要因が教員のコンピュータでの指導に因果関係をもつかどうかを明らかにすることによって,効果的な情報教育の推進方策を示そうとするものである。小学校教員のコンピュータでの指導を促進するためには,教員の技術より,むしろ情報教育の重要性に対する意識を高めることが効果的である。また,具体的な方策としては,他の先生による指導助言が最も効果的であり,次いで積極的な校長も有効性が見られる。研究授業や他校の見学,教育センターでの研修などの研修も効果がある。コンピュータの苦手な教員には,他の先生による指導助言の効果が高い。これは,各学校のリーダーとなる教員が教育センターで研修を受け,学んだことを学校の他の教員に伝えるという,都道府県教育センターの研修担当者が意図している二段階の戦略が有効に機能していることを示している。しかし,教育センターでの研修は,コンピュータの苦手な教員に直接的な効果をもたらしていない。今後,苦手な教員にも効果がある研修の内容・方法を工夫することが求められる。
- 2003-09-30
著者
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