授業評価に用いる二つのイメージ変化図とその科学授業への応用
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概要
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ある授業を受けることによって,学習者はその授業に関連した概念に対するイメージを変化させるであろう。この変化を適当な方法で数量的に捉えることができれば,イメージ変化に基づいた授業評価が可能である。イメージ変化を捉える方法としては,互いに反対の意味をもった形容詞対を用いて,授業の前後におけるイメージを測定する方法(池田,2000)と,イメージ変化量を直接測定する方法(改良型イメージ変化図法)がある。本研究では,大学の授業にこれらの方法を実際に適用して,イメージ変化図による授業評価の可能性を実践的に検討した。検討の結果,次のような事実が明らかになった。(1)形容詞対を用いたイメージ変化図法は,学部の違いや学習者の初期イメージの影響を受けることがある。(2)改良型イメージ変化図法はこのような影響を受けにくく,授業評価法としての適用可能性はより大きい。
- 日本教科教育学会の論文
- 2002-03-30
著者
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