中学校技術科における感情尺度による生徒の感情調査
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概要
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本研究では,中学校技術科における生徒の感情の状況を把握するため,感情尺度の調査紙を作成し,生徒の感情を調査した。調査した結果から,次のことが明らかになった。(1)技術科において生徒は,感情の6要素である「喜び」,「悲しみ」,「恐怖」,「嫌悪」,「驚き」,「怒り」の中で,「喜び」を最も強く感じている。(2)男子生徒より女子生徒が,「喜び」以外の5つの感情要素を強く感じている。(3)学年が進むにつれて,生徒は「嫌悪」と「怒り」を強く感じている。(4)情報基礎領域で生徒は「喜び」を強く感じ,栽培領域で「恐怖」や「嫌悪」を強く感じている。領域別の男女比較では,機械領域で男子生徒が,情報基礎領域で女子生徒が「喜び」を強く感じている。また,栽培領域では男女の感情の差が全くない。(5)木材加工領域の指導法において,自由設計より既製設計の場合に生徒は「喜び」と「嫌悪」を強く感じている。
- 1999-09-30
著者
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