運動学習における動作リズムに関する研究 : 運動表象との関係において
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,運動学習において学習者の遂行した実際の動作リズムと運動表象における動作リズムがどのように変化していくのか,またそこにいかなる関係が存在するのかを明らかにすることである。結果は以下のように要約される。1)実際の動作リズムについては,学習の初期段階では呼吸活動が阻害要因となりほとんど秩序化されていないが,学習が進行すると典型的な二つの動作りズムパターンが現われた。2)学習の初期段階では,実際の動作リズムと運動表象における動作リズムとの間には規則的な関係はみられないが,学習が進行するとこれらの動作リズムは相互に作用し合ってシンクロナイズしていく傾向にある。3)学習初期の過程においては,運動表象における動作リズムが実際の動作りズムの目標値となり,実際の動作リズムを調節しているものと考えられる。
- 日本教科教育学会の論文
- 1985-05-01
著者
関連論文
- 1161 テニスにおける知覚-運動スキル学習と教材構成
- 072102 幼児の走行中のバランス喪失と身体制御(7.発育発達,一般研究B)
- 1145 体育の教授-学習課程における教示機能 (1)
- 体育授業のコミュニケーションにおける比喩的表現の体育教授学的意義 : 比喩的表現の役割と位置づけ
- 体育科教育における発問構成に関する研究
- 112210 体育の集団学習における「話し合い」の組織化 : 教師のコミュニケーションとの関係において(11.体育科教育学,一般研究)
- 運動学習における動作リズムに関する研究 : 運動表象との関係において
- 1124 体育授業のコミュニケーションにおける体育特有の言語的情報(11.体育科教育学,一般研究)