バレーボール運動における知覚-運動行動の組織化に関する研究
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概要
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運動学習における知覚-運動行動は,もし運動情報がまとまりのある系列情報として組織化されるならば,組織的運動行動へと発展するものと考えられる。本実験は,バレーボール運動の運動技術とそれらに関わる言語教示の系列的組織化をテストするために,実際のバレーボール授業において,試験的に適用することによって行なってきた。その結果は次の通りである。1.授業における各々の生徒は,レシーブ-トス行動の系列的な順序性を獲得することによって,二方向からのレシーブ-トス-アタック行動の構成要素の組織化を比較的容易に達成することができた。この方法によれば,各々の生徒の系列行動の保持率が高く,そして運動情報の記憶量が増大するということが言える。2.一方,どの生徒もレシーブ-トス行動の系列的な順序性を十分獲得できないような場合においては,学生は二方向からのレシーブ-トス-アタック行動を容易に遂行することができなかった。しかし,二方向からのレシーブ-トス-アタック行動は,もしボールがネットの近くへトスされ,しかもさらにトスされたボールがネットより高いならば,成功的に遂行されるということか明らかになった。
- 日本教科教育学会の論文
- 1977-10-31
著者
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