精神科勤務における看護師の職業性ストレスとその影響
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概要
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精神科勤務看護師の職業性ストレス状況を明らかにし、職業性ストレスが抑うつと生活の質(QPL)に及ぼす影響とその関連について検討した。精神科勤務看護師211名を対象とし、用いた調査票は、職業性ストレス簡易調査票、自己評価抑うつ尺度(SDS)、WHOQOL26である。背景調査として性別、年齢、勤務部署(急性期、慢性期)、精神科勤務年数を調査した。最も多かった職業性ストレスは『仕事の負担度』であり、急性期病棟勤務者で割合が高く、『仕事のコントロール度』では慢性期病棟勤務者が高かった。『対人関係』ストレスは加齢に伴い強く現れた。男性看護師及び勤務年数1年未満、8〜10年、21年以上の看護師に『適合性』においてストレスを感じている者が多かった。SDSでは看護師の65%以上が軽度以上の抑うつ状態であった。WHOQOL26では女性は全領域、男性は「環境的領域」を除いた全領域が一般値よりも低かった。加齢に伴いQOL値が低下する要因は、家庭と看護業務の両立が負担になっていること、ストレス、SDS、QOLの間には関連があり、看護師は業務内容によって負荷がかかり、抑うつ状態に陥りやすくQOLも低下しやすいことが示唆された。
- 2009-05-31
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