危険人物との遭遇場面における子どもの危機認知と離脱行動に関する研究
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概要
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子どもの犯罪からの安全確保が社会的課題となっている。中でも小学校に通う児童に対する犯罪被害が多くみられることから,警察や地域で様々な対策が講じられ,学校や家庭においても安全教育が実施され始めている。しかし,平時の日常とは異なる前犯罪および緊急性の高い犯罪行為遭遇時という非日常の場面で,実際児童は未知の人にどのように違和感や危機を認知し,それによってどう行動を起こすのかの特性や傾向に関するデータは少ない。同様に,そこに発達段階や性差があるのか否かについての資料も多くはないという状態の下で,安全教育が模索され実施されているのである。そのため本研究では,子どもの実態に即した安全教育のデータとすることを目的に,緊急時の児童に生じる行動特性に着目して,児童は何に違和感を持ち,何を危機だと捉えているのかを中心に,いわゆる不審者の認知から危機離脱までの一連の行動を探った。本研究によって得られた基礎的データから安全教育の方向性を示した。
- 2010-12-20
著者
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