視覚における刺激出現タイミングの自動的予測 : 空間的・時間的特性の検討(マルチモーダル,感性情報処理,一般)
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概要
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標的検出課題における被験者の成績(検出成功/検出失敗)は,標的呈示前の脳の内発的な活動(振幅や位相)に依存することが,これまで報告されている.本研究では,標的に対する視覚感度が,標的呈示前の先行刺激の周期によって,外発的に操作され得るのかを調べた.標的に先行する刺激系列の呈示条件を空間的(同一位置/異なる位置)・時間的(約10Hz/約5Hz)に操作した実験を行ったところ,視覚感度は,先行刺激の周期に同期する傾向が観察された.ただし,1)視覚感度は,約10Hzの周期には同期し得るが,約5Hzの周期には同期しないこと,2)視覚感度は,同一位置に呈示される先行刺激の影響を受けることが示唆された.
- 2009-12-10