センサネットワークにおけるパケット統合のための適応制御の検討(フレッシュマン・セッション,ユビキタス・センサネットワークを支える理論,一般)
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概要
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無線センサネットワークでは、センサノードのリソースが限られるため高速な通信を行うことが難しい。特に、クラスタへッドやシンクノード周辺では転送されるパケットが集中するため、効率的にデータを伝送することが求められ、スループットの向上が重要である。そこで、本稿では、センサノードから送信されるデータの類似性と、通信環境による通信エラーの発生メカニズムに注目し、伝送スループットの向上を図ることを目的とする通信方式を提案する。提案方式では、複数のパケットを統合して共通部分をまとめ、データ圧縮によってパケットを収縮して通信の効率化を図る。しかし、この統合・圧縮されたパケットがネットワークのMTU (Maximum Transmission Unit)サイズより大きい場合、フラグメンテーションによってパケットが細分化され、伝送効率が低下する。本方式では、通信環境の状態によって、フラグメンテーションサイズを動的に制御し、通信効率の最適化を図る。コンピュータシミュレーションによって、データ圧縮特性と適応制御による無線通信のスループット特性について評価を行い、データ圧縮効率の観点からは511バイト以上のパケットが有効であること、パケットサイズの適応制御では、スループットが最大57%改善されたことを確認した。
- 2010-05-14
著者
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