盗聴通信路のための符号の設計と解析の基礎(一般:情報通信基礎サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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Wyner(1975)によって提起された盗聴通信路の問題が脚光を浴びているが,最近,著者によって盗聴通信路の秘密容量を達成し,かつ多項式時間で構成可能な符号が具体的に与えられた.これは,盗聴通信路のための符号化器の連接法とその安全性の解析の適用例と見るほうが,この結果の本質を見失わずに済む.すなわち,先に発表した構成は,いわゆる可変内符号を使った連接符号化器の構成であるが,これが可変内符号への偏重を促すとしたら著者の本意ではない.(この符号は,構成が多項式時間であることが誰の目にも明らかであるということを主な理由に連接法の一適用例として挙げたに過ぎない.)このような点に鑑み,本稿では上記結果の本質である連接符号化器を用いた場合の情報の漏洩量の上界を強化あるいは一般化した形で与える.
- 2010-02-25
著者
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