瀬戸内海における蒸発量について(シンポジウム:瀬戸内海の海洋構造)
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概要
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瀬戸内海の各海域における蒸発量をバルク法を用いて求める問題を検討した.バルク公式の中の風速や蒸気圧に,より確かな値を用いるため,沿岸部の観測値から海上の値を推定する方法を求めた.また,平均期間の異なる値を用いて計算したときの差異を見積もった.海水に対する熱収支の計算から蒸発係数を推定し,それを用いて各海域における蒸発量を求めた.蒸発係数は0.17((mm・day^<-1>)・(mb^<-1>)・(sec・m^<-1>))となり,蒸発量は全般に従来の算定値より大きくなった.
- 日本海洋学会の論文
- 1978-08-31