各種矯正用Ni-Ti合金ワイヤーの機械的特性におよぼす通電熱処理の影響
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概要
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本研究の目的は矯正用Ni-Ti合金ワイヤーに通電熱処理器を用いて,形状付与を行う際に必要な熱処理条件と形状付与後の機械的特性の変化について明らかにすることである.市販の23種類の矯正用Ni-Ti合金ワイヤー(断面0.016×0.022 in)各5本について試験を行った.ワイヤーの形状付与に必要な時間を測定するとともに,形状付与のための熱処理を行った後の機械的特性の変化について検討した.通電熱処理による形状付与に必要な時間は2.4〜15.1秒であった.機械的特性については,超弾性領域での荷重が上昇するもの,下降するもの,ほとんど変化しないものに分けられた.さらに,応力ヒステリシス,剛性についても複雑に変化することがわかった.以上より,通電熱処理器を使用して形状付与を行う際には,それぞれのワイヤーの曲げ特性を理解することが矯正力を考える上で重要と考えられた.
- 2010-11-25
著者
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