データベースにおけるマルチプロセッサスケーラビリティボトルネックの分析手法
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概要
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CPU資源が強化されたマルチコアプロセッサ搭載マシンでは,排他制御のためのロック(論理資源)がボトルネックとなる場合がある.このようなボトルネックは特定が困難なことから,チューニングなどの対応を効率的に行うための体系立てた方法論が求められている.本論文では,イベント・トレース手法の応用により論理資源のボトルネックを特定する手法を提案する.マルチコアプロセッサ搭載のシステムによるデータベース処理ベンチマーク・プログラム実行に対して提案手法を適用し,各ロックが処理時間に与える影響を分析することができた.さらに,最大のボトルネックとなっていたロックについて,プログラム構造の見直しによるチューニングを行うことで,スループット性能の向上が実現できた.これらにより,提案手法の有用性を裏付けることができた.
- 2010-07-15