韻律的特徴と対話的特徴を用いた怒り通話音声の抽出(認識,理解,対話,一般)
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概要
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本稿では対話音声から怒り感情を推定するための新しい特徴量について提案し,性能評価実験の結果を報告する.怒り感情は,怒鳴った怒り(HotAnger)と静かで押し殺した怒り(ColdAnger)の2タイプに分類することができる.HotAngerは従来手法である韻律的特徴を用いることで推定可能であったが,ColdAngerは捉えるのが難しかった.提案法では,一方の話者が怒っており,もう片方の話者が怒られている対話状況において特徴的に表れる発話の時間的な関係性(対話的特徴)に着目する.怒り方に因らない対話的特徴を用いることでColdAngerの推定も可能にする.コンタクトセンタ通話音声を対象にした評価実験を行った結果,対話的特徴と韻律的特徴を併用することで,従来手法と比べて,分析窓単位の推定精度のF値はColdAngerで24.4,HotAngerで8.8向上した.怒り通話の抽出精度にっいては,再現率70%の条件で適合率80%以上の精度を示した.
- 2010-07-15
著者
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政瀧 浩和
日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
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高橋 敏
日本電信電話株式会社,NTTサイバースペース研究所
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野本 済央
日本電信電話株式会社,NTTサイバースペース研究所
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吉岡 理
日本電信電話株式会社,NTTサイバースペース研究所
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吉岡 理
日本電信電話株式会社nttサイバースペース研究所
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高橋 敏
日本電信電話株式会社 Nttサイバースペース研究所
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野本 済央
日本電信電話株式会社 Nttサイバースペース研究所
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政瀧 浩和
日本電信電話株式会社 Nttサイバースペース研究所
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吉岡 理
日本電信電話株式会社 Nttサイバースペース研究所
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政瀧 浩和
日本電信電話株式会社, NTTサイバースペース研究所
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吉岡 理
日本電信電話株式会社, NTTサイバースペース研究所
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