中学校技術・家庭科(消費生活分野)へのe-learningシステム導入の試み : アメリカ社会人向け金銭教育カリキュラムをもとに
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概要
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以上,All My Moneyをもとに開発した消費行動に関する教材を用いてe-learningシステム(「WebCT」・「こあっと」)のための学習コンテンツを作成し,実地授業を行うことにより,e-learningシステムの導入に,どのような効果と課題があるのかについて検討した。その結果,「WebCT」「こあっと」いずれも,生徒の回答結果を即座に集計し,液晶プロジェクターを通してスクリーンに映し出すことにより,その集計結果をもとに,クラス全体で討論することが可能になった。生徒による評価結果を観点別に分析すると,「関心・意欲・態度」では比較的高い評価が得られたが,「技能・表現」では評価が低かった。2つのe-learningシステムを比較すると,計算・集計機能では「WebCT」,中学生向けの画面構成や操作性という点では「こあっと」が優れていた。とくに,パソコンを使った授業を行う際には,生徒のパソコンの習熟度等に留意した指導を心がける必要がある。なお,e-learningは個人学習になりがちであるが,生徒の表現・コミュニケーション能力や友人との協力学習を促進する上で,班活動の中でパソコンを活用する授業形態についても検討したい。
- 日本家庭科教育学会の論文
- 2008-04-01
著者
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