「リスク」としての少年犯罪とモラル・パニック : 「普通の子」の凶悪犯罪報道に着目して
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概要
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本論の目的は,なぜ1990年代後半になって少年犯罪が大きく社会問題化し,持続的な社会的関心の対象となったのかを明らかにすることである.そのために本論では,「普通の子」の凶悪犯罪が社会問題化した点に着目して分析を進める.本論では,次の三点について順に議論を進めていく.(1)リスク社会論を参照することで,リスク概念をモラル・パニック論に組み入れた分析視角を提示する.(2)近年の犯罪報道における少年犯罪像を確認した上で,少年犯罪の背景にあるとされる現象の性質について分析を行い,少年犯罪のリスク化の過程を明らかにする.(3)以上の議論から,リスク社会論を踏まえて,「普通の子」の少年犯罪が社会問題化した背景について考察する.
- 2010-10-01
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