タイの科学教育
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概要
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本論はタイの理科教育の最近の状況についてまとめたものである。タイの教育は憲法により12年間の無償の教育が保障され,義務教育はそのうち9年間である。タイは,2001年に基礎教育段階のカリキュラムを改訂し,科学は基礎教育段階において主要教科群の一つに位置づけられた。そして,第1学年から第12学年までの科学教育において,科学的な知識と探究のプロセスの系統性が示された。新しい科学教育の枠組みは,タイ国民が科学的リテラシーを身につけることである。科学のカリキュラムは国レベルと地方レベルがある。国レベルでは8教科を設定し,科学はその一つである。科学教育カリキュラムは以下の内容である:生物とその生き方,生活と環境,物質とその特性,力と動き,エネルガー,地球の変化,探偵と宇宙,科学の性格。タイの科学教育に関する新しい動向としては,学習者が一人で学んでいくための図書館,ビデオやテレビ,理科室,植物園,科学博物館等々の施設・設備の充実を図っている。今後の課題としては,科学の教員が,量的にも質的にも不十分ということである。
- 2009-11-06
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