不快動物
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概要
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不快昆虫あるいは不快害虫という言葉は英語のnuisanceの訳であるが,nuisanceには"述惑をかける人"とか"うるさい人"という意味で,暴走族や他人にからむ酔っばらいなど,あるいはこのような行為を意味していて,不愉快とか不快,すなわちunpleasantという意味とはやや異るように思える。むしろ"五月蝿"と書いて"うるさい"と読ませる類の方が意味は近いのかも知れない。したがって今日不快害虫と言われるものは,視覚的に不快を訴えられるものまで含まれているので,正確な定義づけは困難である。病原微生物の運び屋となるものは衛生害虫で,それ以外の屋内飛来虫は不快害虫とするという説もあるが,今日では後者に瑞息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の抗原となる虫が含まれていることが判明してきたり,個人差が大きいが,刺咬被害を生じるものなどがあり,不快害虫と衛生害虫の間に線を引きにくい事情も出てきている。さらに近年はほとんど虫のいない都市生活になれた人が,郊外の山林や田畑を切り開いた新興住宅地に移り住み,自然に恵まれているが,いろいろな虫たちに出合い,不快を訴えるケースも増え不快害虫のリストを膨ましていることも事実である。また一方ではいわゆる生態系の破壊が人為的に起り,そのために特定の虫の発生量が急増して不快害虫となるものも多い。以下に筆者が経験したり,あるいは文献で見たりした不快害虫について記してみよう。ついでに虫に限らず人の住居に侵入して迷惑をかける動物もあげた。これらの諸動物のなかには,局所的なものと考えられるものもあるが,参考になるかと思いできるだけあげておいた。
- 1990-05-30
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