クロガネキンウワバ属の再検討と1新種の記載
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概要
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属Scriptoplusia Ronkay, 1987は, Sri Lankaから記載されたクロガネキンウワバ(Plusia nigriluna Walker, [1858])を模式種として創設されたもので,インド-オーストラリア区にかけてさらにいくつかの互いに近縁なtaxaを含んでいる.それらの分類はこれまで再検討されなかったが,本報では解析の終わった5つのtaxaの整理と1新種の記載を行なった. Scriptoplusia nigriluna (Walker, [1858])クロガネキンウワバ中国南部から書かれたhokowensisについては模式標本を見ていないが,前翅斑と♂交尾器図はほぼ正確にnigrilunaに一致する.また,ベトナムからのkuznetzoviを本種のシノニムとした. Scriptoplusia nigriluna noona Ronkay, 1987, Stat. n.原名亜種に似るが,前翅中央の銀紋は分離せず,中央域外方は地色がより明るく中横線も強く現われる点で区別できる. Scriptoplusia pulchristigma Behounek & Ronkay, sp. n. Nigrilunaの元に誤って記録・図示されているが,斑紋,♂交尾器共安定した違いのある新種である.前翅の銀紋は常に小さく,外横線の銀紋下での屈曲は強く深い. Scriptoplusia rubriflabellata (Prout, 1921), Stat. rev., comb. n.前翅の2個の銀紋は大きく,互いにより離れる.♂交尾器のvalvaは細長く,先端もあまり広がらない. Vinculumも長く,末端2/3では幅広く,丸みを持つ.
- 1994-10-30
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