Ourapteryx nivea (ウスキツバメエダシャク)グループについて
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概要
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Ourapteryx属のなかで,雌交尾器のductus bursaeがひじょうに細長く, corpus bursaeの直径の2倍くらい長く,交尾口から3分の1くらいまでが膜質という特徴をもつグループを,私はnivea-groupとよんでいる.パキスタンからの1♀によって命名されたO. yerburii Butlerの正体は従来不明となっていたが,タイプ標本を調べ,解剖した結果,この種がnivea-groupで,中国東部から記載されたO. sinata Wehrliがそのシノニムとなり,また台湾のO. virescens Matsumuraは,これと亜種関係にあることがわかった.本文では朝鮮半島南部からO. koreanaという新種を記載すると共に,日本のO. nivea Butlerウスキツバメエダシャクを再記載した.最近タイ国とベトナムから発見されたO. diminuta Inoueも同じグループにぞくする.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1993-11-05
日本鱗翅学会 | 論文
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