Key to the Classification of the Japanese Lepidopterous Pupae
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概要
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鱗翅類全般にわたる蛹の分類のための検索表はMOSHER(1916)が作ったものが唯一であるが,これは北米の材料にもとついており,また,検された種数も少なかったので定義の不十分なものもある.そこで日本産の鱗翅類75科を対象とした新しい検索表を作った.この75科は20上科に属せしめたが,蛹の形質により,これら上科を6節に分けた.第I節にはZeuglopteraとDachnonympha,第II節にはHepialoidea, Tineoidea, Zygaenoidea, Neptlculoideaを含めた.MonotrysiaのIncurvarioldeaやHeliozeloideaを含む他のいわゆるミクロレピは第III節と第IV節とに分け,マクロレピは第V節と第VI節に分割した.現在のところ,蛹の形質からはMonotrysiaとDitrysiaとを区別することはできない.追記:本文に先立ち,一般に利用しやすいように各科の代表種の図を付して本検索表を邦文に直し発表した(中村正直,1980.日本産鱗翅類蛹の検索表.蝶学をめぐる諸問題-タカオ・ゼミナール10周年記念論文集:1-29.東京).本文ではその後の調査により判明した点を2,3訂正追補した形となっている.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1981-09-20
日本鱗翅学会 | 論文
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